ぐるっと山武50kmウォークに引き続き、2週間後の4月21日に今度は大網から一宮を経由して銚子の犬吠崎までの100kmを歩く大会に参加しました。
参加するにあたっての理由は、、、、、、、、
完全に勢いですwww50km×2=100kmでしょ?くらい軽い考えです。
まずはスタート地点の
大里綜合管理(株)さんに到着したときから50kmウォークのスタートとは違う空気感がありました。簡潔にいってしまえば「ガチ」という言葉が似合っていたような気がします。
朝の8時にスタートをきったわけですが、なんせ距離が長いのでどれくらいのペースでいけば最後までスタミナがもつかがわからず、はじめの20km地点までは手探りな歩き方でした。
そして、30km地点を通過したときに禁断とも思える独り言をつぶやいてしまいました、、、、
「
100kmって長えなぁ〜、、、、、」
言葉に出してしまったことで、今まで集中して保ってきた精神がバラバラと崩壊しました。言葉は人を作るとは真だと思い知りました。そうなると遠くばかりみて、「まだかな、まだかな」という気持ちが強くなり少しずつ自分を見失っていきました。51km地点のチェックポイントが果てしなく遠くに感じました。朝の8時にスタートして16:00くらいに51km地点のチェックポイントを通過しました。このあたりから強烈に人が恋しくなってきました。チェックポイントで何かを食べたいよりも、人とおしゃべりしたくなりました。風が冷たくなり、夜の帳が降り、圧倒的な孤独が襲ってきました。太陽はやはり人の心にエネルギーをくれるんだなと、よくわかんないことをつぶやきながら夜の九十九里海岸沿いをとぼとぼ歩きました。とにかく、昼間のうちにゴールする50kmウォークではわからなかった100kmならではの精神の闘いがはじまりました。
「オレ、何やってんだろう?」
「ちょっと座ろうかな。」
「帰ったら何食おうかな。」
ぶつくさぶつくさ言いながら歩いていると、久しぶりに100kmウォークの参加者に会いました。名前はMさんといい、なんとこの房総100kmウォークに参加するためにはるばる青森から車でやってきたのだという。人恋しさからかすごくいろんなことをしゃべりました。ある程度しゃべった後で、急にドッと疲れで体が重くなりました。僕は原因がわかっていました。それは、、、
Mさん、歩くのすげえ速い。。。。。このままではやばいと思い、Mさんに先に行ってもらいました。Mさんの背中がどんどん小さくなり見えなくなると寂しさからか精神と肉体が悲鳴をあげはじめました。一人で歩いてきたじゃないか!今さら弱音を言うんじゃないと自分に鞭をうちながらもやっとの思いで80km地点を通過。この時はじめて体が冷えてきていることを実感しました。いや、それは嘘だ。本当は日が沈むくらいから空気が少しずつ寒くなっていることに気づいていた。しかし、リュックから上着を出す手間を横着してしまった。そのつけが今になってきたのだ。オレはいつもそうだった。日常生活の中でも「なんとかなるっしょ」「そんなのどっちでもいいっしょ」こういう言葉を乱用してきた。楽観的思考はとてもポジティブでいいが、こういう限界の局面では1分を横着したために1時間をも失うこともあるということを身をもって思い知った。
そんなことをいいわけがましく誰かにいっても、ゴールがこっちにやってきてくれるわけではないので、フラフラしながら歩き続けた。ペースはあきらかに落ちている。でもここからは気持ちだけで歩いた。足はとっくに筋肉痛を通り越していかれている。その頃看板に「銚子市」の文字が見えてきた。そのときのオレにはすごくすごく救いだった。あともう少しだ、、、
あともう少しだ、、、そう思ってしまったことを後悔したのは銚子市内を歩いているときだ。歩き始めの元気なときには14kmくらいは短い距離だったのに、肉体と精神が疲労しているときの14kmはどこまでも続く闇の中に一歩一歩ずつ足を進めていく世界でした。
その中での救いはやはり「人」でした。チェックポイントや、曲がり角で不眠不休で待っていてくれるサポーターの方々からパワーをもらいました。どうしようもなくつらいときに「人」は「人」で救われるんだなと体感しました。
終盤線は、「どんなにゆっくりでも歩き続けていれば必ずゴールに着く」という100kmウォーク経験者の言葉を信じてひたすら足を前に前に突き出しました。その結果、タイムは17時間12分でゴールしました。土曜日の朝8:00にスタートして、日曜日の夜1時12分にゴールしたということです。ちなみに順位は定かではありませんが10位くらいだったと思います。

終わった後、座ろうとすると足が崩れて倒れてしまいました。ここまで自分を追い込んだことは今まであっただろうか。いや、今は何も考えるまい。ゴール地点の宿泊施設「太陽の里」にて深い眠りにつきました。
日曜日の14:30から閉会式が行われ、大里綜合管理の野老社長の粋な計らいによりその場で100kmウォークの詩をアカペラで歌わせていただきました。ゴール後に書きました。
「歩いて歩いて〜房総100km歩け歩け大会非公式テーマソング〜」作詞/金井裕樹 2012.04.22スタートをきった無謀にも見えるこのレース
目の前には長い長い道のりが待っているよ
あなたは何のために歩きますか 自分のためですか それとも誰かのためですか
いつの間にか日は暮れて真っ暗だよ 右手には太平洋が広がっているよ
いったい何人に追い抜かれ何人を追い越したのか
そんなことはどうでもよくなってきました
とぼとぼ歩いて周りを見わたせばそこに誰もいなかったよ
ほどけた靴紐をきつく締めなおして
孤独に包まれた夜を越えて
歩いて歩いて歩いてもゴールはまだまだ見えないけれど
帰ろう帰ろう帰ろう僕を待ってる人がいる
チェックポイントで飴玉とチョコレートをもらいました
見ず知らずの人が頑張れって応援してくれました
そんな些細なできごとが今の僕には大きな力になりました
苦しいときは陽気に鼻歌でも歌って少しでも疲れをごまかそう
本当はお気に入りのあの曲がいいけど しんみりちゃいけないから他の曲にしよう
行けども行けども景色が変わらない
そんなときはけっこうしんどいよね
足は思うように動かなくなったけど
ここまできたんだ諦めたくない
歩いて歩いて歩いてもゴールはまだまだ見えないけれど
帰ろう帰ろう帰ろう僕を待ってる人がいる
僕を待ってる人がいる
今回も50kmに引き続き、サポーターの方々に頭が上がらないほどお世話になりました。参加者の皆さんも本当にお疲れ様でした。僕にとって学ぶことがものすごくあった大会でした。全てに感謝します。本当にありがとうございました。
金井裕樹